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深夜のライブ配信
テーマ: 深夜のライブ配信
生成日時: 2026/02/14 00:00
# 深夜のライブ配信
趣味でゲーム配信をしている。
深夜二時、いつものように配信を始めた。視聴者は十人ほど。常連さんたちがコメントをくれる。
「今日も遅くまでお疲れ様」
「このゲーム難しいよね」
いつも通りの配信だった。一時間ほど経った頃、異変が起きた。
新しいコメントが流れた。
「配信見てるよ」
ユーザー名を見て、凍りついた。私と同じ名前だった。
同姓同名は珍しくない。気にせず続けようとした。でも、コメントが続いた。
「そろそろ右に曲がった方がいいよ」
私は右に曲がろうとしていた。その瞬間に、そのコメントが来た。
「次は敵が出てくるから注意」
言われた通り、敵が出てきた。まるで、私より先に知っているかのように。
「今、喉乾いてない?」
喉が渇いていた。ちょうど飲み物を取ろうとしていた。
「怖い? そうだよね。僕も怖かった」
コメントが止まらない。私が思ったこと、しようとしたこと、全てが先に書かれる。
「配信、切らない方がいいよ。切っても意味ないから」
切らない方がいい。なぜ。
「だって、僕はあなただから」
指が震えた。コメント欄を見た。他の視聴者が戸惑っている。「このコメントなに?」「同じ名前の人?」
「そろそろ気づいた? 僕はあなたのコピー。先にここにいる」
先に?
「あなたより少し先の時間にいるんだ。だから、これから起きることがわかる」
最後のコメントが流れた。
「三十秒後に、後ろに誰かいる」
私は数えた。二十九、三十——
背後で、息遣いが聞こえた。