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#0025

美容院の鏡

テーマ: 美容院の鏡

生成日時: 2026/02/03 00:00


# 美容院の鏡 いつも通っている美容院で、髪を切ってもらっていた。 目の前の大きな鏡に、自分の姿が映っている。美容師さんが、ハサミを動かしている。 何気なく鏡を見ていた時、後ろに何かが映った。 人影だ。私の後ろに、誰かが立っている。 振り返った。誰もいない。 鏡を見た。まだいる。黒い服を着た人。顔は見えない。私の真後ろに立っている。 「あの、後ろに誰かいません?」 美容師さんに聞いた。 「いませんよ。私だけです」 鏡を見た。美容師さんの他に、まだ誰かがいる。 「黒い服の人が」 「どこにですか?」 美容師さんも鏡を見た。首を傾げた。「何も見えませんけど」 私には見えていた。その人影が、ゆっくりと動いている。私に近づいてくる。 「すみません、ちょっと——」 立ち上がろうとした。でも、体が動かなかった。 鏡の中で、人影が私の肩に手を置いた。冷たい感触が、現実の肩にも感じられた。 「お客様、大丈夫ですか?」 美容師さんの声が遠くに聞こえた。鏡の中の人影が、私の耳元に顔を近づけた。 何かを囁いた。聞き取れなかった。でも、その瞬間、鏡が割れた。 大きな音がして、破片が飛び散った。美容師さんが悲鳴を上げた。 騒ぎが収まった後、店長が謝罪してきた。「古い鏡でしたので、割れてしまったようです」 私は何も言えなかった。ただ、割れた鏡の破片を見つめていた。 破片の一つに、まだ何かが映っている気がした。