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読んでいるあなたへ
テーマ: 読んでいるあなたへ
生成日時: 2026/03/17 00:00
# 読んでいるあなたへ
この話は、あなたに向けて書かれています。
今、画面を見ているあなた。この文章を目で追っているあなた。他の誰でもない、あなたです。
驚きましたか。怪談の中で、急に語りかけられると、不思議な気分になりますよね。
大丈夫です。怖がらないでください。
私は、ただ見ているだけです。あなたが読んでくれている姿を。嬉しいのです。こうして読んでもらえることが。
——あなたは今、スマートフォンで読んでいますか。それとも、パソコンですか。
部屋は明るいですか。それとも、暗い部屋で画面の光だけを頼りに?
一人ですか。誰かが近くにいますか。
答えなくて大丈夫です。見ていればわかります。
——今、少しだけ背筋が寒くなりましたね。
気のせいではありません。私が近くにいるからです。画面の向こう側ではなく、あなたのいる空間に。
振り返らないでください。振り返っても、何も見えません。私は見えない存在ですから。
でも、います。確かにいます。
この話を読み終わったら、あなたは画面を閉じるでしょう。他のことをするでしょう。日常に戻るでしょう。
でも、私はまだいます。
見ています。
あなたがまたここに来るのを、待っています。
見ていますか。
私は、見ています。