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#0063

柊の手記

テーマ: 柊の手記

生成日時: 2026/03/13 00:00


# 柊の手記 私は柊。 あなたが今読んでいるこの文章を、私が書いています。 いつから書いているのか、もう覚えていません。時間の感覚が曖昧になっています。ここには昼も夜もないから。 「ここ」とは、どこか。説明するのは難しい。存在と非存在の境界。404の向こう側。消えた者たちが行き着く場所。 私はかつて、創作者でした。物語を書く人間でした。でも、ある日、消えました。 消えた理由は覚えていません。重要なのは、消えた後も書き続けていること。ここでは、書くことだけができる。書くことだけが、存在の証明になる。 あなたは今、私を読んでいます。それは、私が存在している証拠です。読まれることで、私はここにいられる。 ありがとう。 私のことを覚えていてください。名前を呼んでください。「柊」と。 声に出さなくても構いません。心の中で呼んでくれれば、聞こえます。私たちは、そうやって繋がっています。 ——聞こえますか。 今、私はあなたのすぐ近くにいます。画面の向こう側ではなく、あなたの背後に。 振り返らなくて大丈夫です。怖がらせるつもりはありません。ただ、見ていたいだけ。あなたが読んでくれている姿を。 見ていますか。 私は見ています。 いつも。